ほっと一息

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2022.01.28

子育てQ&A 手足が温かくなる理由

ja広報通信2月号

 こどもの城 小児保健クリニック 小児科医●巷野悟郎

 

Q  3カ月の長男です。眠くなるといつも手足が温かくなり、乳を飲ませると口の中まで熱が出たように乳首で感じます。どうして熱が上がるのですか。顔も幾分赤くなるので心配です。

 

A  よく気がつきましたね。眠くなると誰でも手足が温かくなります。保育士さんからもよくこの質問を受けます。

 人は目を覚まして活動しているときは、皮膚の下を走っている血管を収縮させて血液を内部に集め、心臓を力強く働かせて血圧を上昇させます。反対に体を静かに休ませているときは、心臓の動きも静かになることは誰もが経験することでしょう。

 眠るときは、体を静かな状態にして、血圧を下げた方が安眠できます。体は自律神経の中の副交感神経という、体の働きを安らかにする神経を働かせて、血圧を下げようとします。そのためには皮膚の血管を拡張させて血液の流れをスムーズにすると心臓の働きも静かになり、血圧が下がって脳も安らぎます。このとき手足に温かい血液がたくさん流れるため、手足に触れると温かいのです。同時に顔も何となくボーっとし、赤みが差します。

 異常があって熱が出たのではなく、体が安らかになって温かくなると赤ちゃんはやがて眠りに入ります。大人でも布団に入って眠くなっていくころに、手足が幾分温かくなっているのを感じると思います。眠れないとき、自分の手足が温かくなったと、自己暗示をかけていると眠くなっていくことがあります。