ほっと一息

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2020.07.31

老人介護のミニ知識 シルバーカーや歩行車は自分に合ったものを

高齢生活研究所所長●浜田きよ子

 

 最近、街でよくシルバーカーを見掛けるようになりました。シルバーカーは買い物車ともいって、荷物を運ぶことができるもの。疲れたら座ることもでき、なかなか重宝なものです。

 

 

 ところがこの便利なシルバーカーにもいろいろ問題があります。それは何より、悪い姿勢でシルバーカーを押してしまいがちなことです。シルバーカーのハンドルは、ほとんどが、横一本のバー状になっています。それを手で握って押して歩くと、体はどうしても前に傾きがちになります。そうなると姿勢が悪くなって、腰を痛めることもあるのです。

 

 

 またこの押し方では、下り坂などでは、シルバーカーが先に行ってしまうこともあります。そうなると歩行を助けてくれるものにはならずに、かえって危険なものになってしまいます。

 

 

 そのため、歩行に問題がある人は、歩行車の方が安心して使えます。歩行車は、ハンドルが体を囲むように設計されているため、体の重心が常にハンドルの中にあって安心です。座るときも、大抵のものがハンドルの下にいすがある構造ですから、押している位置で座ることができます。シルバーカーは、座面が前方にあることが多く、すっと楽には座れないのです。

 

 

 歩行車は介護保険制度を使えば、安価で借りることができます。ケアマネジャーと相談してみてください。

 

 

 いくつになっても人は外に出て季節を感じたり、人に会って話をしたりすることで元気になります。自分の足腰の状態や、外出の目的を考えて、それに合ったシルバーカーや歩行車を使いましょう。外出を支えてくれる心強い助っ人になってくれるはずです。