ほっと一息

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2022.01.10

トラブル回避の基礎知識  「国際ロマンス詐欺」に関するトラブルが起きています

JA広報通信1月号

国民生活センター相談情報部●近江直子

 

【事例1】インターネット交流サイト(SNS)を通じて、元軍人だという米国人男性と知り合い、やりとりするうちに好意を抱くようになった。あるとき男性から「愛の証しに贈り物を送る」と言われ待っていると「荷物が手違いで通過国の税関で差し止められている。至急、差し止め解除料50万円を払ってほしい」と連絡が来た。受け取りたい一心で指定された海外銀行の口座にネット送金すると、さらに通関手数料80万円が必要になったと連絡があった。前回と同様に送金したが、その後荷物は届かず、男性との連絡も取れなくなった。どうしたらいいか。

 

【事例2】マッチングアプリで海外に派遣中の国際医療機関に勤務する医師と知り合った。親しく連絡を取り合ううちに「医療機器の緊急調達が必要になった。代金を立て替えてくれないか」と言って、暗号資産を購入して送金するよう連絡が来た。信用していいか。

 

 SNSなどで知り合った外国人などと親しく連絡を取り合ううちに相手に抱くようになる恋愛感情や好意に付け込まれ、送金を迫られるのが「国際ロマンス詐欺」の手口です。インターネットの普及により、SNSなどで海外の人との交流が簡単になったことに伴い、被害が増えています。相手の要求に応じて国際送金などを行ってしまうと、金銭的救済が困難なばかりでなく、信頼していた相手から裏切られたことによる精神的負担が大きくなります。

 インターネット上で知り合う相手の真の素性は分かりません。面識のない相手から品物などの受け取りを依頼されたり、個人情報の提供を求められたり、なんらかのお金を要求されたりしても、安易に応じないことが重要です。

 不安に感じた場合は、送金などをする前に、すぐに最寄りの消費生活センターに相談してください。