組合長からのメッセージ

組合長からのメッセージ

組合長からのメッセージ vol.56

組合長からのメッセージ  vol.56SDGs12番目「つくる責任、つかう責任」処分される牛を有効活用へ ~「変」考察その1~

先日、ジャージー牛の肉の食味会が50数名で行われました。普段、ジャージー牛は生乳の濃さが特徴で消費者に人気の乳牛です。今回は普段飲む牛乳ではなく、あまり口にしない肉の食味でした。ジャージー牛が出産されると、雌は搾乳素牛として育てられますが、雄は残念ながら役に立たないということで殺処分されているのが現状です。最近では、雌雄判別精液が主流となり、雄が生まれる数は激減したものの、まだ雄の子牛は処分されています。それもお金を払ってです。黒牛をはじめ、全ての肥育素牛が高値となっている今、殺処分されているジャージー牛の雄を肥育して商品にできないものかとの考えから今回の食味会が開かれました。
 チャレンジスピリットが旺盛な生産者が2年以上の歳月をかけて肥育した牛、それもTMR(稲WCS醗酵サイレージ)と配合飼料を食べさせた牛の比較もあり大変楽しい有意義な試食会となりました。結果的に見た目は鮮やかな配合飼料が良く、味はTMRのが美味しかったのですが、どちらもオレイン酸55%以上とのこと。味は申し分なく、商品にしても売れるとの話がもっぱらでした。その後生産者が配合飼料を9.5kg、TMRを12kg与えた生後24ヶ月からは太りが悪くエサが無駄のようでした。しかし、長く肥育した牛が、味が良い傾向があるなど、多くの苦労話を聞けば枝肉で400kg以上、単価で1300円以上しないと採算がとれないなどの話になりました。「まんまキッチン」で特別な料理にして付加価値をつけられたら採算がとれるのではないかなど、多くの意見を聞くことができました。「どのようにして肥育するか」「どのような流通にしていくか」「どのような料理に仕上げるか」生産者、流通業者、料理人の連携、アイディア、知恵が試されることでもあると思います。

 

代表理事組合長 三角 修