きくちのまんま新聞
2021.12.11
カスミソウの花から採取した酵母による日本酒造り講演会 JA菊池日本酒愛好会
JA菊池は11月17日、カスミソウの花から採取した酵母による日本酒造り講演会をJA情報センター大研修室で開き、日本酒愛好会員ら80人が参加しました。
講演会では東京農業大学の穂坂賢教授が「カスミソウの花からの酵母の分離と分離酵母による清酒醸造」、亀萬酒造合資会社竹田瑠典専務が「『日本最南端の天然醸造蔵元』亀萬酒造の日本酒づくり!!」と題して講演。穂坂教授は花酵母や分離酵母、清酒醸造の概略を説明。竹田専務は日本酒製造の工程を動画で紹介しました。
穂坂教授は「小さい花のカスミソウから酵母を採取するのは困難だった。国内に例外がなくオリジナル酵母だ。カスミソウへの想いをのせたイメージに合う味やラベル、瓶を作っていってほしい」と今後の思いも語りました。
亀萬酒造の竹田専務は「順調に行けば4月に日本酒ができあがる。楽しみにしてほしい」とやる気を募らせました。
JA三角修組合長は「今後、農畜産物は6次化商品として付加価値を付けていかないといけない。酵母採取の難しさを初めて詳しく知ることができた。良い酵母を取ってもらいありがたい。日本酒ができたら酒かすを使ったチーズ作りにも挑戦したい」と今後の夢も語りました。
JA菊池日本酒愛好会は、カスミソウの花から採取した酵母による清酒製造の検討・開発のために今年度10月に発足。文化的、健康的に日本酒を楽しみながら、日本酒を介した役職員の交流を促進し、地域活性化及び地域農業の振興を図ることを目的とし、オリジナル日本酒の製造、デザインや販売に向け活動していきます。