ほっと一息
2021.12.02
季節の室礼(しつらい) クリスマス
JA広報通信11月号
和文化講師●滝井ひかる
街はすっかりクリスマスデコレーションに彩られていますね。
季節の風物詩として、ぜひ室礼にも取り入れたいクリスマスカラー。クリスマスの装飾に使われる常緑樹は、エバーグリーンともいわれ「永遠の命」を表しています。モミの木は、葉が十字に見えることから、またヒイラギも神聖な木として、クリスマスに飾られます。赤は「キリストの血」を表していて、サンタクロースの赤い服は、教会の祭服が元になっている、という説があります。白はホワイトクリスマスの雪……ではなくて「純潔」を表します。
クリスマスツリーの上に輝く星飾りは「ベツレヘムの星」です。これはキリスト誕生の際に輝いた星、といわれています。ポインセチアがクリスマスに飾られるようになったのも、一説には葉の形がこの星に似ているから、とのこと。
オーナメントの赤い玉は、知恵の実を意味するリンゴを表している、といわれています。
この時期の室礼は、雪に見立てた綿の上にミニリンゴを飾るのはいかがでしょう。聖歌の楽譜を飾るのもすてきですね。100円ショップで売っている赤い塗り物のますに吸水スポンジを入れて、金や銀のろうそくを立てます。その周囲をモミの木やヒイラギで飾りましょう。メリークリスマス!