ほっと一息

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2020.06.27

資産管理の法律ガイド 売買について その2

JA全中・JAまちづくり情報センター 顧問弁護士●草薙一郎

 

 今回から売買契約の基本となる項目を示したいと思います。

 

 

 売買で大切なことは、(1)誰が、(2)誰に、(3)いつ、(4)何を、(5)いくらで、(6)どのような形で、売買をしたかということで、この(1)から(6)の項目を売買に当たっては、常に意識しておく必要があります。

 

 

 まず、(1)誰が、(2)誰に――の項目です。これは売り主、買い主は誰かという問題です。簡単な項目にも思えますが、検討しなければならないことが多くあります。

 

 

 例えば、所有権者が売り主なのか否か、この売り主に処分権はあるのかとか、代理人だと称している人がいるが、この人に代理権はあるのか、未成年者でも売り主になれるのか、法人が売り主のときはどうするのか、判断力のない人が所有している物件は誰が売れるのかなど、検討事項が多いのです。

 (3)いつ――というのは、売買契約の日はいつかということです。そして、これに関連して農地の売買のように、売買に当たって許可などの手続きが必要であり、決済日まで時間がかかるようなとき、当事者の判断力に問題が生じると登記手続きができなくなり、契約違反のトラブルに発展することもあります。
 (4)何を――は売買の対象物です。対象物は特定できているのか、もし、欠陥があったらどうなるのかなどが検討されることになります。
 (5)いくらで――は代金のことです。目的物に過不足があったときや欠陥などがあるとき代金はどうなるかの問題です。
 (6)どのような形で――は、代金は一括支払いか、ローンを利用するのか、どこで取引を行うかなどの問題です。これらについて、順次、次回から説明します。