ほっと一息

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2021.08.13

家族の健康 夏に増える痛風発作

JA広報通信7月号

健康科学アドバイザー●福田千晶

 

 

 「農作業の後の冷たいビールが最高」という人も多いでしょう。さらに「仕事の後の酒が楽しみだから夕方は水分摂取はしない」という人もいそうです。しかし、特に夏は痛風発作を起こしやすいので要注意です。

 

 痛風は、足の親指などの関節が痛み「風が当たっても痛い」ほどの激痛が病名の由来です。

 痛風の原因になりやすいのは血液中の尿酸が多過ぎる高尿酸血症です。高尿酸血症は、尿酸が多く作られる場合と、腎臓からの尿酸の排せつが不十分なときに起こります。

 尿酸値は、人間ドックや健康診断などの血液検査で調べている場合が多いので、尿酸値が高いかどうかも確認しておきましょう。高尿酸血症の原因は、一般的に生活習慣の乱れが関わりがちです。多量の飲酒、特にビールの飲み過ぎは高尿酸血症の原因になります。ビールなら大瓶1本まで、日本酒でも1合まででやめておくことをお勧めします。

 また、肉類や魚など動物性食品を好み過食であり、肥満であることも高尿酸血症を起こしやすくなります。特にプリン体を多く含むビールをはじめとするアルコール、レバーなど動物の内臓、魚の干物、カツオやイワシなどは食べ過ぎず、肥満者は減量をしましょう。もちろん状況や高尿酸血症の程度によっては、内服薬での治療も必要になります。

 また、夏の農作業やスポーツなどで汗をかいて脱水状態になると、高尿酸血症が起こりがちです。健診時の尿酸値は正常範囲内であっても、脱水で一時的に高尿酸血症になると痛風発作を起こすことがあります。

 日頃から尿酸値を上昇させるような食生活は改め、飲酒は控えめに、汗をかくときは小まめに十分な水分摂取を行い、痛風発作を予防したいものです。ただし腎臓疾患や心臓疾患などで、水分摂取を制限されている人は主治医に相談してください。