ほっと一息

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2021.01.13

食のはなし「エノキタケ」 食欲増進のビタミンB1、きのこの中でピカイチ

 エッセイスト 神山 真理 

 

 寒くなると鍋料理の日が多くなります。野菜の買い出しに行って、必ず手に取るのがエノキタケ。優しい白さが鍋を華やかにしてくれますし、煮上がった後の癖のない味、プルッとした歯応えもたまりません。

 さて、エノキタケをはじめ、きのこ類は全般的にビタミンB1、B2を多く含みます。特にエノキタケは、ビタミンB1をきのこの中で一番多く含んでいます。ビタミンB1は炭水化物の代謝を促進し、食欲を増進させます。また神経系統の調整などにも優れているともいわれます。

 

 さらに、日光を浴びるとビタミンDに変化する「エルゴステリン」が入っています。これは体内に入ってきたカルシウムの吸収力を高めるので、骨や歯を強くし、神経の興奮を抑えてイライラを解消させます。

 

 もう一つの長所として、食物繊維をたっぷりと含み、ほとんどカロリーがありません。便通をスムーズにする食物繊維は、大腸がんの予防やダイエットの心強い味方になります。

 

 このエノキタケの栄養分を十分に生かすには、鍋物や汁物に入れて、汁ごと食べることです。というのも、ビタミンB1は水に溶けやすい性質なので、汁の中に栄養が溶け出してしまうからです。汁ごと食べることによって栄養を逃さず摂取できます。

 

 一方で、揚げたり、焼いたりしておいしさと栄養をギュッと閉じ込めてしまうのもいいでしょう。そしてエノキタケを買うときは、弾力があって傘が白くきれいなものを選んでください。

 

 

参考文献

『クスリの食べ物-からだに効く!』(西東社)

『野菜&果物図鑑』(新星出版社)