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冬の手入れが来年の成果を決めるアスパラガス

最終更新日 [2016年5月31日]  

アスパラ
 アスパラガスは、野菜の中では最も長命な部類で、一度植えれば10年ぐらいは収穫を楽しめますが、毎年良い若芽をたくさん収穫するためには、冬の手入れを適切に行うことが、ことのほか大切です。
 アスパラガスの成長を年間で振り返ると、若芽の収穫を打ち切り伸ばしたままにすると、葉が開いてどんどん丈が伸び、光合成作用が活発となり、秋に入ると同化養分が根に蓄えられ、11〜12月には休眠に入ります。霜が2〜3回降り、葉の黄化が進んでくると、休眠はいっそう深まってきます。
 これからの手入れで大切なことは、葉が完全に黄変し休眠が深まったころを見計らって、地際から5〜6cm上のところで茎を刈り取り、落ちた枯れ葉と共に畑の外に持ち出し、焼却または廃棄します。この茎葉は、アスパラガスの大敵である茎枯れ病や斑点病にかかっている場合が多く、病原菌が茎葉の中で越冬して翌年の発生源になるからです。できるだけ被害葉を周辺に散らさずに、丁寧に掃き集めて処分することが肝心です。
 これらの病害が発生すると、数年もたった大株でも被害を受けて大減収になってしまうのです。
 茎葉をきれいに片付けたなら、まず、株元に多くの土寄せをしていた場合には土を畝間に戻します。土寄せが多くなかった場合はそのまま、畝間の通路部分を中耕しながら、畝の両側に深めの施肥溝を掘り、その中に粗大堆肥(発酵度が中程度)と、油かす、緩効性の化成肥料を施し、アスパラガスの根株を埋めるように、畝上に土を大きく上げておきます。こうすることで根株を防寒できるので、寒さが厳しい地域ほど土を多く盛り上げておきます。
 こうして越冬後の3月ごろ、芽の萌芽(ほうが)に支障のない程度に土を取り除き(寄せ土戻し)、畝間に落としておきます。このとき、春の追肥として化成肥料や有機配合肥料などを、1株当たり各大さじ3杯程度を目安として与えておきます。
 このように再三土を動かすことにより、地面付近に落ちていた雑草の種子の発芽を抑え、除草の手間を省くことができます。
 栽培年数が長くなり株元の根茎が過密になり、株全体が浮き上がるようになったら、冬の休眠中に株を掘り下げ、分割して他の畑に株間を広げて植え替えれば、再び勢いを回復させることができます。


※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。

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